20171128 202人が受講する階段教室の授業をなんとか終える
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大学の後期授業に入り、いつも奥歯に物が詰まった感覚で過ごし続けていた(なんか言葉の使い方が間違えているような気がしますが、ま、これでいいです。まさしくこんな気持ちだったんですから)、「202人が階段教室で受講する授業」をなんとか終えました。テーマは「学級経営」。 202人なんで、階段教室なんで……、わたしのいつものウロチョロ動くという授業というか時間の使い方ができません。(アクティブ・ラーニングをさせないようになっているなんて……なんてこったい!) (改めて明言しておきますが、外部の方がわたしを講師として招くときは、100人未満の規模のものにしてくださいませ……笑。わたしの許容範囲、キャパシティはそんな程度です<(_ _)>。)
「学級経営」ってともすると、とてもとても個人的な感覚になってしまうじゃないですか。「これからの学級経営は……」とか「わたしの学級経営は……」みたいなね。この時間の授業は、概説のようなもの、つまりは、一般的な知識、情報を獲得してもらうようなつくりにしなければならない……と思っていました。とはいいつつ、そうなると一方的に話し続けるようなスタイルになりがちですよね……。わたし、冗談を途中ではさめないし、冗談を入れるとき、ずっと前から冗談を言うぞ冗談を言うぞと考え続けて冗談を言うので、冗談で噛むし(苦笑)。何かを一方的に話し続ける授業なんて、私自身がいやでいやで仕方ないのですよ。途中に、赤坂真二先生のように笑いを入れることができない……(苦笑)。悩み悩み続けていたわけです。 そこで、主にお世話になったのが上の2冊。
白松賢さんの学級経営の教科書は、学級経営を客観的に俯瞰するのに、眺めるのにとてもよい本です。発売されて、すぐに購入したのですが当時は斜め読みでした。今回、授業をするにあたりしっかり読み返したのですが、なるほど!の連続でした。「学級経営」の歴史的なものもコンパクトに学べます。「注釈」もしっかりしているので、ここからどっぷりと「学級経営とは……」のように学んでいく入口としてもよいでしょう。 そして、この本から、わたしなりの考えをちょと導き出せつつもあります。これは、新たな発見!感謝!講座で使える!
授業の前半は、概説的なことを話しをしながらも、後半は若干主観的な情報を学生に伝えて、学生に考えてもらうというか判断を委ねるような授業構成にしようと考えました。でも、202名で階段教室なんだよなぁ……ってね。(結局はここに返ってくる)
そこで、パッとうかんだのが岩瀬直樹さんと当時の子どもたちとで書いた「最高のクラスのつくり方」という本の活用です。これを、言わば、岩瀬直樹さんが絵本を読むような読み聞かせ的に使います。つまり、わたしが読み聞かせをしながら、途中途中、「問いかけ」をして、隣近所の学生さん達と感じたことを「対話」「おしゃべり」してもらって進めるわけです。 この本は、いろんな意味で提案性が高いものだし、授業ではニュアンスを若干伝えましたがわたしにとってとても親和性の高い教室像です。少ないページ数で、読み手に伝わるように作っているところがさすが岩瀬直樹さんです。 もちろん、学生さんが教壇に立った時にこの本で語られる教室の実現に真っ先に取りかかるとやけどをする可能性がとても高いことは何度も何度も伝えました。
悔しいことに(ということは、対抗心の表れか?まさか……f^_^;)岩瀬さんは、わたしが思いつかない企画を次々と実現させていきます。ものすごい創造力ですなぁ。わたしは追試力(高度成長時代の申し子ですから)を発揮するのが精一杯。 研究室に戻り、202人の授業感想をパラパラと読みました。リップサービスも含め、「学級経営に関してイメージすることができた」という感じの感想が連なっていました。ちょっとは役目を果たしたかな……。
さあ、この授業があって取り組めなかった次へ手を付けましょう。
ごー!!